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愛知県一宮市栄の精神科・神経科「中村メンタルクリニック」。うつ病、ストレス、不眠症、摂食障害などでお悩みの方、お気軽にご相談ください。尾張一宮駅・名鉄一宮駅より徒歩3分。

症状・病名

サラリーマン外来

しろくま院長の部屋

こころと生活の相談センター「こもれび」スタッフブログ

うつ病について

うつ病の症状は、基本的に

  • うつ気分
  • 生命活力の減退による意欲・行動の障害
  • 悲観的な思考障害
  • 種々の身体症状

の4つの症状群に分けることができます。
また、その他の特徴として日内変動、季節変動が知られています。

うつ気分

うつ気分は、誰でも愛する者と別れたり、大切なものを失ったりした時には感じるものですが、

  1. はっきりとした原因がないこと
  2. 深いうつに陥ってなかなか抜けだせないこと

が病的なうつ状態とされています。うつ気分には、憂うつ感、悲哀感、興味や喜びの感情の喪失などがあります。

生命活力の減退による意欲・行動の障害

何をするにもおっくう、意欲の低下、集中力の低下、決断力の低下、性欲の低下、行動の遅滞など生命エネルギーの減退による意欲・行動の障害が現れます。

思考障害

考えが進まない、まとまらないなどの思考の抑制や自分、社会、将来に対しての悲観的な考え方が多くなります。

身体症状

よくみられる身体症状としては、全身倦怠感、食欲不振、不眠、頭痛、肩こり、めまい感、性欲減退、聴覚過敏(耳鳴り)、口渇(こうかつ)、胸部圧迫感、心窩(しんか)部(みぞおち)不快感、吐きけ、腹痛、便通異常、腰痛、手足のしびれなどが現れます。

日内変動、季節変動

うつ病では、しばしば朝方調子が悪く、夕方には元気がでてくるという日内変動を示すことがあります。また、うつ病には周期性変動のあることが知られており、1年~数年の周期で反復したり、季節的に春と秋に悪くなるケースが多いとされています。また、明らかな「躁」と「うつ」の周期を繰り返すものは「躁うつ病」と呼ばれています。

うつ病診断テスト

下記に質問が20項目あります。
それぞれの項目を4段階で評価し、A~Dで答えてください。

  • Aこの1週間でない、あっても1日足らず
  • Bこの1週間で1日~2日
  • Cこの1週間で3日~4日
  • Dこの1週間で5日~7日
  • 普段は何でもないことで困る
  • 食べたくない。食欲が落ちた。
  • 家族や友人に助けてもらってもゆううつな気分を払いのけることができない。
  • 私は他の人と同じくらいよい人間だ。
  • 物事に集中することができない。
  • 落ち込んでいる。
  • 何をするのもめんどうだ。
  • 将来に希望がある。
  • 自分の人生は失敗だったと思う。
  • 何か恐ろしく感じる。
  • 熟眠できない。
  • 幸せだ。
  • いつもより口数が少ない。
  • さびしいと感じる。
  • 他の人は私にやさしくない。
  • 楽しい生活だ。
  • 泣き続けることがある。
  • 悲しい。
  • 人は私を嫌っていると思う。
  • 何かを始めることができない。

CES-D引用

A 0点・B 1点・C 2点・D 3点とします。
ただし4、8、12、16 は A 3点 B 2点 C 1点 D 0点です。

16点以上の方はうつ病の疑いが大きいです。一度中村メンタルクリニックへお越しください。
また15以下の方でも心が重い方は、こもれびにて、お気軽にご相談に来てください。

適応障害

適応障害とは、ある社会環境においてうまく適応することができず、様々な心身の症状を呈する症候群であり、職場不適応や登校拒否(不登校)などと呼ばれます。心理・社会的ストレス(環境要因)と個人的素質(個人要因)とのバランスの中で、いろいろなストレス反応(心理反応、行動反応、身体反応)が生じますが、これらは外界からの刺激に適応するための必要な反応です。

ところが、ストレスが過剰な時、個人がストレスに対して脆弱(ぜいじゃく)である時に、このバランスがくずれて様々な障害をきたすようになります。適応障害の発症に関しては個人要因が大きな役割を果たしていますが、ストレスがなければこの状態は起こらなかったと考えられることが、この病気の基本的な概念です。

症状

適応障害の症状は多彩であり、不安、抑うつ、焦燥(しょうそう)、過敏などの精神症状、頭痛、不眠、食欲不振、腹痛などの身体症状、遅刻、欠勤(不登校)、過剰飲酒などの問題行動があります。そして、次第に対人関係、社会的機能が不良となり、引きこもってうつ状態となります。

双極性障害(躁うつ病)

基本的な症状は気分の変化とそれに伴う活動性の変化です。抑うつ状態の時には何もできなくなって、躁状態の時には派手に動き回るという具合のものです。こういう際に、患者さんは自分をコントロールできているという感覚を失い、多くの場合、その症状に苦しみます。

また抑うつ状態になると悲観的になったり、躁状態になると非現実的なほど楽観的になるなどものの見方が変わったり、不眠や食欲低下など植物的機能(自律神経機能)とされるものも冒されます。

うつ状態と躁状態では大きく違う病像ですが、それが人間に通常起こるレベルの気分の変動とどう違うのかも問題になってきます。アメリカの診断基準であるDSM-IVでは、大うつ病エピソード、躁病エピソードの診断基準が記載されていて、その中のどれをいくつ、どのくらいの期間満たすかで診断をつけるという立場をとっています。

大うつ病エピソードの症状とされるもの

  1. その人自身の言明か、他者の観察によって示される、ほとんど一日中、ほとんど毎日の抑うつ気分
  2. ほとんど一日中、ほとんど毎日の、すべて、またほとんどすべての活動における興味、喜びの著しい減退
  3. 食事療法をしていないのに、著しい体重減少、あるいは体重増加(例えば、1ヶ月で体重の5%以上の変化)、またほとんど毎日の、食欲の減退または増加
  4. ほとんど毎日の不眠または睡眠過多
  5. ほとんど毎日の精神運動性の焦燥(しょうそう)または制止
  6. ほとんど毎日の易(い)疲労性、または気力の減退
  7. ほとんど毎日の無価値観、または過剰であるか不適切な罪責感
  8. 思考力や集中力の減退、または、決断困難がほとんど毎日認められる
  9. 死についての反復思考、特別な計画はないが反復的な自殺念慮(ねんりょ)、自殺企図または自殺するためのはっきりとした計画

躁病エピソードの症状とされるもの

  1. 自尊心の肥大、または誇大
  2. 睡眠欲求の減少(たとえば、3時間眠っただけでよく休めたと感じる)
  3. 普段より多弁であるか、喋りつづけようとする心迫
  4. 観念奔逸(ほんいつ)、またはいくつもの考えが競い合っているという主観的な体験
  5. 注意散漫(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でない関係のない外的刺激に転導される)
  6. 目標志向性の活動の増加、または精神運動性の焦燥
  7. まずい結果になる可能性の高い快楽的活動に熱中すること(例えば、制御のきかない買い漁り、性的無分別、馬鹿げた商売への投資などに専念すること)

このような症状がいくつも(大うつ病の場合は5つ以上、躁病の場合は3つ以上)生じ、また一定期間続く(大うつ病の場合は2週間以上、躁病の場合は1週間以上)と、この障害の診断を受けることになります。これより軽い抑うつが2年以上続く、気分変調性障害というものも気分障害に含まれます。

統合失調症

発病のごく初期は、不機嫌、親への反抗、昼夜逆転、成績の低下、友人との交流が少なくなるなど、反抗期の状態に近い様子がみられることが多くあります。

また、考えがまとまらないというように表現される訴えもみられます。これが次第に、奇異な内容を含むようになったり、まったく話さなくなったり、興奮状態になったりして病院に連れてこられるケースが多く見受けられます。

統合失調症の症状は大別して

  • 陽性症状
  • 陰性症状

の2つに分けられます。

陽性症状

急性期に多くみられ、幻聴などの幻覚、妄想、自我障害などです。
慢性期になっても、これらの症状が残る場合も多くあります。

幻聴は実際にしていない音が聞こえるものですが、統合失調症の幻聴は人の話し声である場合が多く、幻聴同士が会話をしたり、幻聴と会話ができたりする(対話性幻聴)のが特徴です。

また、妄想としては、盗聴器などが仕掛けられている、組織が自分を監視している(注察妄想)、嫌がらせをしている(被害妄想)などというものが多くみられます。

また、自分の考えが他人の声として聞こえてくる(思考化声)、自分の考えが人に知られてしまう(思考伝播)、人に考えを吹き込まれる(思考吹入)、考えを吸い取られてしまう(思考奪取)、誰かに操られている(させられ体験)など、自分と他人の境界があいまいになる自我障害もよくみられます。

陰性症状

感情の平板化、無気力、社会的引きこもり、などの症状を示します。社会的な引きこもりは発病当初からみられることも多くあります。

初期には同時に陽性症状がみられるタイプが多くみられますが、陽性症状は治療により消失したりしてあまり目立たなくなる(疎隔〈そかく〉化する)のに対し、陰性症状は一般に長く継続して残り、これが社会復帰の大きな妨げになります。

特徴のひとつとして、病識の無自覚があります。

本人自身は病気である、あるいは異常であるとは思っておらず、これが治療に結び付ける大きな障害となります。

このような場合は、不眠などの症状を治療するという形で治療に結び付けるなどの方法を取ることもありますが、うまくいかず、かなり悪化してから来院することもしばしばみられます。

社交不安障害(SAD)

人間ならば、誰でも「あがる」ことがあるかと思います。沢山の人が見ている前でスピーチをしたり、初対面の人に対して振る舞う時などに緊張してしまう…といったことを経験したことがある方は大勢いることでしょう。

しかしながら、こういったシチュエーションを恐れるが故に、他人に会うのが嫌なので会社や学校に行けなくなったり、スピーチをしなければならない場面で失敗への恐怖心などの影響で全くそれが出来なくなるなど、日常生活に支障が出るレベルまで、それが進行してしまった場合は病気の可能性があり、治療が必要な状態です。

こういった状態を社交不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)と言います。これは性格がどうこう言う問題ではなく、一種の心の病として最近は捉えられてきています。そしてこれは決して珍しい病気ではありません。現にアメリカでは7~8人に1人が罹患しているとも言われますし、我が国に於いても推定で300万人の方が罹患していると言われています。

症状

社交不安障害という病が引き起こす恐怖や不安によって、以下のような症状があらわれると言われています。

  • 顔が赤くなる
  • 頭の中が真っ白になる
  • めまい・動悸・手足の震え
  • 声が出なくなる・声が震える
  • 吐き気・胃部不快感

また、この他にもパニック障害の患者さんに起こる「パニック発作」と酷似した症状が発現するとも言われています。

社交不安障害の治療法としては大きくわけて2種類あります。それは『薬物療法』と『心理療法』です。

パニック障害

パニック障害は不安障害の中に位置づけられる病気です。昔は不安神経症といわれていましたが、薬がよく効くこと、いくつかの物質(カフェイン、乳酸、炭酸ガスなど)の投与でパニック発作が誘発されうること、睡眠中に起こる発作は怖い夢を見ている時ではないこと、といった知見が基礎となってパニック障害といわれるようになりました。

病気の中心症状は激しい不安です。形容のしようがない体の底からわきあがる理由のない不安と種々な不安の身体的症状からなるパニック発作が急性期の中心症状です。いろいろな体の症状を出しますから、この病気が診断されるまでに多くの医師を訪問する患者さんが時々みられます。医学的検査で異常がなく、繰り返し、または、持続的にいろいろな身体症状が出る場合はこの病気を強く疑う必要があります。

パニック発作

  1. 心悸亢進(しんきこうしん)、心臓がどきどきする、または心拍数が増加する、
  2. 発汗、
  3. 身震い、手足の震え、
  4. 呼吸が速くなる、息苦しい、
  5. 息が詰まる、
  6. 胸の痛みまたは不快感、
  7. 吐きけ、腹部のいやな感じ、
  8. めまい、不安定感、頭が軽くなる、ふらつき、
  9. 非現実感、自分が自分でない感じ、
  10. 常軌を逸してしまう、狂ってしまうのではないかと感じる、
  11. 死ぬのではないかと恐れる、
  12. 知覚異常(しびれ感、うずき感)、
  13. 寒気または、ほてりやそのほかに、口の渇き、腰がぬける

といった発作症状が突然発症し、多くの場合、数分から数十分持続して自然に消失します。

予期不安

パニック発作がまた起こるのではないかと強く恐れます。この恐れのために生活様式が変化します。この予期不安はパニック障害の中核症状です。

広場恐怖

パニック発作を強く恐れて、すぐ逃げ出せないところ、助けがたやすく得られない状況を忌み嫌い、回避する状態を広場恐怖といいます。パニック障害を発症した人の3/4は多かれ少なかれ広場恐怖が出ます。

非発作性愁訴(しゅうそ)

激しくなく、持続的な種々な症状。急性期を過ぎると出現します。具体的には、息苦しい、胸がザワザワする、地面が揺れるような感覚、頭が重い・痛む、体が重い、目がちくちくする、血の気が引く、頭の浮動感、雲の上を歩く感じ、手足がしびれる、微熱、耳がツーンとする等々。

パニック性不安うつ病

気分の浮き沈みが激しい、夕方近くや夜になると理由なく泣く、時に自傷行為、食欲亢進、寝ても寝ても眠い、体が重りをつけたようにだるい、言葉に敏感に反応して切れたり、強く落ち込む、いろいろな逸脱行動が出る。

強迫性障害

自分の意に反して、不安あるいは不快な考えが浮かんできて、抑えようとしても抑えられない(強迫観念[きょうはくかんねん])、あるいはそのような考えを打ち消そうとして、無意味な行為を繰り返す(強迫行為[きょうはくこうい])。このような症状を強迫症状といいますが、強迫神経症は、強迫症状を主症状とする神経症の一型です。

自分でもそのような考えや行為は、つまらない、ばかげている、不合理だとわかっているのですが、やめようとすると不安が募ってきて、やめられないのです。不安が基礎になっている病気なので、不安障害に分類され、強迫性障害(現在ではこのほうが正式)と呼ばれます。

強迫観念や強迫行為の内容にはさまざまなものがあります。

敵意や衝動に関するもの
たとえば「誤って他人を傷つけたり殺してしまったりしやしないか」などの強迫観念
不潔や汚れに関するもの
「便、尿、ばい菌などで汚染されたのではないか」などの不潔恐怖を伴った強迫観念
そのため人に近づけない、物に触れないなどの回避行動、触ったあとに何度も手を洗う強迫行為(洗浄強迫)
詮索癖(せんさくへき)
些細なことの理由などをしつこく詮索し、時には質問してまわる
疑惑癖
自分のしたことが完全だったかどうか、絶えず疑惑が生じてきて何度も確かめないと気がすまない(確認強迫)
計算癖
物の数や回数が気になって、数えないと気がすまないなどです。

自分で確認するだけでは安心できず、他人、多くの場合、母親などに何度も確認させ、保証を求める「巻き込み型」(他人を巻き込むという意味)といわれるタイプもあり、重症の患者さんに多くみられます。

強迫神経症の経過は一般に慢性で、青年期に発症してよくなったり悪くなったりしながら、年余にわたって続くのが普通です。また、半数以上にうつ病が合併してくることも特徴で、そうなると患者さんの苦痛はより大きなものとなり、自殺の危険などへの注意も必要になってきます。

治療法

治療法には、薬物療法と精神療法があります。
薬物ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬:フルボキサミン〈デプロメール、ルボックスなど〉)、クロミプラミン(アナフラニール)、ベンゾジアゼピン誘導体(クロナゼパム:リボトリール、ブロマゼパム:レキソタンなど)、症状が重い場合は少量の抗精神病薬も用いられます。有効率は50%前後です。

精神療法では、「曝露反応妨害法(ばくろはんのうぼうがいほう)」と呼ばれる認知行動療法が有効です。強迫症状が出やすい状況に患者さんをあえて直面させ、かつ強迫行為を行わないように指示し、不安が自然に消失するまでそこにとどまらせるという方法です。適応が限られ、まだ専門家が少ないのが難点ですが、薬物と同等以上の効果があるといわれています。

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